素材について
「最小の身体体験」を考えたとき、
いちばん意識したのは、肌に触れる素材でした。
くるぶしからつま先にかけて、
靴の中に収まる部分の内側(肌に触れるところ)には、
吸水性と発散性に優れた和紙の糸を使っています。
湿気がこもりやすい足元を、
静かに整えてくれる素材です。
これは、siicaの定番「FEEL」に用いている素材。
そして、表面のメインには、
シルケット加工を施したコットンを選びました。
毛羽立ちを抑え、
ほのかな光沢をもたせることで、
履きはじめの美しさだけでなく、
時間が経ったあとも整っていること。
それも、心地よさのひとつだと思っています。
さらっとした感触と、
さりげない艶。
派手ではないけれど、
長く付き合える素材を選びました。
小さな面積だからこそ、
その違いは確かに伝わる。
見えない部分と、時間の先にある美しさを大切にしています。